英語の読み書き障害を持つ学習者は通常教室に一定数存在すると考えらえれるが、それら学習者についての理解や指導実践は発展途上であり、本研究の結果は今後の英語教育に新たな示唆を与え得る。調査の結果、児童生徒の英語学習のつまずきを認識している教員は多いものの、英語の読み書き障害についての認知度は低いことが明らかになった。本研究の結果は、通常学級における現状把握だけでなく、英語の読み書き障害の診断テストや指導実践を集約したプラットフォームの開発の基礎となる。さらに、本研究により明らかとなった小・中学校教員の意識やニーズは、カリキュラム開発や教員養成・研修の際に啓発の機会を提供するものとして利用できる。
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