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2020 年度 研究成果報告書

3D言語地図による漢語徐州方言の地域差・世代差に関する社会言語地理学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20786
補助金の研究課題番号 18H05577 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0102:文学、言語学およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

日高 知恵実  金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (70825174)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2021-03-31
キーワード漢語方言 / 3D言語地図 / 言語地理学 / 社会言語学 / 地域差 / 世代差 / 言語変化 / 徐州
研究成果の概要

本研究は、中国江蘇省徐州方言のデータをもとに、実際に「3D言語地図」の作成した上で、この地域の方言の実態および動態を社会言語地理学的観点から分析したものである。従来型の平面的な言語地図では、通常一枚の地図に同世代の言語データのみを並べるが、Z軸に世代差を設けて三次元化したことで、ことばの地域差と世代差を直感的・視覚的に捉えることが可能となった。分析を通じ、この地域における「東西対立」や「等語線」、同音衝突を回避するための「相補分布」の存在、また言語変化の実態や新たに生まれた方言語形なども明らかとなった。

自由記述の分野

中国語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果の学術的意義は次の2点である。(1)地域差と世代差を同時に示す「3D言語地図」の作成を試行することができた。これは言語地理学的研究の発展に寄与できるもので、Z軸の空間に複数の要素を積み重ねた「複合的3D言語地図」の実現に繋がる一歩となった。(2)中国の漢語方言研究は日本の方言学のように地域差・世代差の両面から言語変化を考察する研究が未だ少ない。本研究では多人数調査によって得られた言語データをもとに、これを実践した。その結果、分布の特徴や現在進行中の言語変化の特徴について言及することができた。

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公開日: 2022-01-27  

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