本研究は、外国語学習における相互行為の活性化を目指し、即興劇の手法を応用して審美的距離が構造に埋め込まれたアクティビティの開発を行った。文献調査や既存ゲーム調査の過程で開発課題を特定し、体験型ワークショップ「英語アクティビティ工房」を定期的に開催して、アクティビティ試用とデータ収集を繰り返した。活動過程の逐語記録を作成し会話分析を行った結果、<現実を生きる自己>と<虚構空間で表現する自己>との隔たりによって、リスキーな表現にも臆せず挑戦する様子が確認できた。 本課題の一部として、アクティビティ開発場面で活用されるエビデンスを考察する研究や、アクティビティ体験のリフレクションの研究も実施した。
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