元来、西洋のものだった西洋古典は、16世紀に来日したイエズス会宣教師たちによって日本にも伝えられ、以降様々な人々によって受容が進められた。日本の西洋古典受容史は現在注目を集めており、本研究はその受容史を調査し、研究成果を海外へと発信する。 他の東アジア諸国も、日本と同じように西洋古典を受容してきた歴史を持つ。受容経路や現状は国によって異なるが、それらを比較調査し結果を共有することは、東アジアの研究者たちだけではなく西洋古典を伝える側の西洋人にとっても意義深いであろう。研究代表者は海外の研究者たちにも研究成果を積極的に発信し、新たな東アジアの学術共同体の設立に向け努力している。
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