国際的な知的・文化的交流が盛んに行われ、世界人口の4人に1人は英語を何らかの形で使用しているといわれる現在、英語のリンガ・フランカとしての役割は他の言語とは一線を画すものとなったといえる。これに呼応し、近年の応用言語学研究では多様な言語文化への適応能力の重要性を軸にした教室活動や教員養成への示唆の提示が盛んに行われている。しかし、 非英語圏での英語学習を目的とした留学に関する研究は限定的である。そのため、本研究では英語と多言語が共生し、様々な文化が交わる環境で英語を学ぶことの利点や問題点を明らかにし、国際化時代の新しい語学留学のあり方を模索することを目指した。
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