研究課題/領域番号 |
18H05609
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
志野 文乃 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助手 (00822199)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 小学校英語教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「日本の公立小学校の教室内で、学級担任(HRT)、外国人指導助手(ALT)そして児童がどのように関わり合いながら英語を学び教えているか」ということについて明らかにし、より効果的なチームティーチングの方法について示唆することである。2020年度からの小学校高学年における英語の正式教科化、中学年における英語活動の必修化に伴い、小学校での英語教育の機会が今後更に増えることから、これは非常に重要な課題である。 本研究では、申請者が補助教員として2013年度まで地域の小学校で授業中の支援をしながら実地調査を行った。具体的には、授業観察及び教室での学級担任・ALT・児童の授業中の発話の録音分析をすると同時に、学級担任・ALTに対しインタビュー調査等を行った。2018年度は、これまでに収集したデータをもとに論理的背景やデータ分析等を含む博士論文の各章を概ね仕上げたため、2019年度前半に提出予定である。また、研究成果を発表するため、国際学会にて3本、国内学会にて1本の研究発表をし、2本の学術論文を投稿した。 さらに、2020年度より高学年において英語が正式教科化されるための移行期間である2018~2019年度に、再び研究対象の小学校を訪問し、教室内のインタラクションを録音分析することで、「英語の教科化による三者(学級担任・ALT・児童)の関わり方にどのような変化があるのか」そして「英語の教科化に伴い、学級担任やALTの英語教育に対する意識の変化はあるのか」ということについても追加調査を行い明らかにする予定であるため、2019年2~3月に対象校を訪問し、週一回の頻度でボランティアの補助教員として参与観察をしながら英語授業中の音声を録音する許可を得て、データ収集を行った。ここで新たに得られたデータを分析し、次年度も引き続き小学校英語教育に関する調査を継続したいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度に開始しようと計画していた追加調査を、2018年度中に開始することができたため、計画は概ね順調と言える。2019年度も引き続き追加調査を行うとともに既に得られたデータを分析し、「英語の教科化による三者(学級担任・ALT・児童)の関わり方にどのような変化があるのか」そして「英語の教科化に伴い、学級担任やALTの英語教育に対する意識の変化はあるのか」ということについて明らかにする予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、2020年度より高学年において英語が正式教科化されるための移行期間である2019年度中に、再び研究対象の小学校を訪問し、教室内インタラクションの録音分析およびインタビュー調査を行うことで、「英語の教科化による三者(学級担任・ALT・児童)の関わり方にどのような変化があるのか」そして「英語の教科化に伴い、学級担任やALTの英語教育に対する意識の変化はあるのか」ということについて追加調査を行い明らかにする予定である。追加調査の第一回目として、既に2019年2~3月に対象校を訪問し、週一回の頻度でボランティアの補助教員として参与観察をしながら英語授業中の音声を録音する許可を得てデータ収集を行ったが、引き続き調査を行うとともに、ここで新たに得られたデータを分析し発表を公にすることで、小学校英語教育の発展の一助になればと考える。
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