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2019 年度 研究成果報告書

オスマン朝の宮廷儀礼に関する研究:15~16世紀を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20834
補助金の研究課題番号 18H05628 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

川本 智史  金沢星稜大学, 教養教育部, 講師 (10748669)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード宮殿 / オスマン朝 / 儀礼
研究成果の概要

本研究は15~16世紀オスマン朝の宮廷儀礼分析を目的とする。文献史料に加えて、建築史および美術史の手法を援用し、複合的に儀礼を復元する点に本研究の学術的独自性がある。宮殿の建築空間や儀礼の細密画における描写を詳細に分析し、断片的な文献史料の記述とあわせて、儀礼の復元に努めた。
絵画史料からはスルタンとの謁見時に小姓らが左右に描かれると同時に、上座下座の区分があったとの事実を導き出した。さらにオスマン朝の覇権以前のアナトリアでは諸勢力が大規模な宮殿を造営する力を失い、その代替として高層建造物が選択さてれ謁見空間として用いられたことを文献史料の分析から明らかにした

自由記述の分野

建築史

研究成果の学術的意義や社会的意義

古今東西の宮殿は王朝にとっての最大の統治装置であり、秩序を可視化する宮殿での宮廷儀礼は政治の舞台となる。オスマン朝でも即位儀礼からはじまり、定例の閣議や君主拝謁に至るまで、主要な儀礼は帝都イスタンブルにあるトプカプ宮殿で開催された。儀礼を分析することで、政治の観点からは当時の宮廷組織や意思決定過程を解き明かすことが可能であるし、服装や食事など文化史の知見も得ることができる。また前近代を代表する王朝のひとつであるオスマン朝の宮廷儀礼を研究することにより、世界各国の王朝における儀礼との比較検討への道も開かれるはずである。

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公開日: 2021-02-19  

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