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2018 年度 実績報告書

中国北朝墓誌の用語の選好性にみる文化的社会集団の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H05630
配分区分補助金
研究機関名城大学

研究代表者

石原 聖子 (大知聖子)  名城大学, 理工学部, 助教 (80650647)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード石刻史料 / 北朝 / 墓誌銘 / 北魏
研究実績の概要

本研究は中国・北朝期の新しい出土史料である墓誌を使用し、墓誌銘の中で用いられる用語を分析することにより、文化や流行を生み出す社会集団を復元することを目的とする。
2018年度は、基礎となる墓誌銘の用語のデータベースを構築するため、現地フィールドワーク・文献収集・データの入力を中心に研究を進めた。詳細については以下の通りである。
まず、データベースの元となる石刻史料(北朝墓誌)については、日本で購入および閲覧可能な文献資料を幅広く集めることができた。次に、2018年10月末~11月初にかけて中国の大同および北京にてフィールドワークを行い、北朝墓誌の実見調査を行った。現地の博物館や研究所では、これまで集めた北朝墓誌のデータの確認・訂正ができ、より正確なデータに改善できただけではなく、さらに新たな北朝墓誌も写真撮影することができた。また日本では入手しがたい北朝墓誌に関する文献も中国で購入することができた。
以上の調査・収集活動を行い、これらのデータを入力することでデータベースの数を増やし精度をあげることができた。そして構築したデータの分析という次の段階にも進むことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

北朝墓誌に関する文献を精力的に購入し、さらに中国での現地調査を行ったことによって、データベース化が順調に進んだ。このデータベースの一部の成果を活用した論文を現在投稿中である。またこれまで自身が行った研究を総括する論文についても『名城大学理工学部研究報告』59号(2019年3月)に成果を発表することができた。

今後の研究の推進方策

2019年度も引き続き北朝墓誌に関する文献を収集し現地でのフィールドワークを実施しながら、分析および論文や学会発表として成果の発表を遂行する。そして本研究の目的である、中国北朝期の墓誌の銘辞部分における用語法の社会集団ごとの偏差によって、文化的流行の共有する多様な社会集団(association)の存在を復元するとともに、association間の文化的影響関係の解明に到達したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 北魏孝文帝の官爵改革およびその後の変質について2019

    • 著者名/発表者名
      大知聖子
    • 雑誌名

      名城大学理工学部研究報告

      巻: 59 ページ: 33-40

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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