研究課題/領域番号 |
19K20871
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補助金の研究課題番号 |
18H05667 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0106:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 秋田大学 (2020) 早稲田大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
阿部 和美 秋田大学, 国際資源学研究科, 助教 (00822230)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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キーワード | インドネシア / 分離独立運動 / 国民統合 / パプア / 紛争 |
研究成果の概要 |
本研究は、分離独立運動が続くインドネシア・パプア問題に着目し、民主化が定着したインドネシアの国民統合の実態と課題を検証するものである。本研究の目的は、民主化にともなう政治・経済・社会的環境の変化によってパプア人の帰属意識に生じた変化と、その結果生じた分離独立運動の変容を明らかにすることである。研究の結果、パプアでは、インドネシアの主要都市との交流が盛んな沿岸部都市部と、他地域との交流が乏しい山間部でインドネシアに対する帰属意識に大きな差異が生じ、分離独立運動に対する姿勢にも影響を及ぼしていることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
国際関係論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民主化以前、パプアへの渡航は厳しく制限され、民主化移行も外国人ジャーナリストの渡航が規制されるなど、パプア地域の実態を知るための情報は限られている。必然的に、パプア紛争研究の蓄積は決して十分ではなく、特に日本国内では先行研究が乏しい。パプア地域の現地のネットワークを活用し、一次資料を用いて進められた本研究は、国内のパプア紛争研究を大きく進展させるものである。同時に、本研究はパプアの事例を通してインドネシア国 民統合の実態と課題を示すだけではなく、東南アジア地域に残る他の分離独立問題に対して も、分析の一助となることが期待される。
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