研究課題
研究活動スタート支援
経済協力(ODA)が効果を発現しているか、については、国会でも議論されるなど、国民から厳しい目が向けられている。また、この分野については学会内でも一致した見解がみられていない。本研究では、すでに半世紀以上にわたり日本が中心となって支援を行ってきたタイを中心として、これまで行ってきた経済協力(ODA)が経済成長や財政状態に対する貢献に関する研究を行った。この結果、経済協力はタイの経済成長にも貢献し、タイの財政にも一定程度貢献しているなど、成果があがっていることを定量的に示すことができた。
経済学
国民や国会でも提起されている「経済協力の有効性」について、現地経済成長や現地政府の財政状態について日本が中心となって援助してきたタイに関して定量的に示すことができたことは成果である。これにより、①これまでの社会資本整備を中心とする手法が現地経済にとって効果的であったこと、②これから経済成長が本格化するミャンマーや現在成長著しいベトナムへの援助も類似の方法で効果があがることが予想されること、を提示することができた。