研究課題
研究活動スタート支援
本研究プロジェクトでは、国境を越える大気汚染の健康被害について研究した。具体的には、韓国における黄砂の飛来が子どもの健康(出生時体重や低出生時体重児、妊娠週数、早産等)に与える影響について分析した。推定の結果、黄砂の飛来は子どもの健康に有意な負の影響を与えることが分かった。尚、この効果は妊娠初期の1~4か月に大きかった。
応用計量経済学
本研究プロジェクトの意義は、越境大気汚染の黄砂を対象とし、その健康被害を明らかにした点にある。これまで経済学では、大気汚染の健康被害について数々の研究が蓄積されているものの、一国内または一地域内で発生する大気汚染を対象としていた。本研究プロジェクトによる成果は、今後、地球規模の環境問題に対処するための国際協力の枠組みの作りに貢献できると期待する。