研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、技術システムの生産財企業に焦点を当てて、イノベーションおよび企業の成果を高める企業行動を考察した。本研究では、企業行動の中でも「多様性」の意思決定に着目し、企業の多様性を(A)製品(技術・事業)、(B)顧客(産業内の市場)、(C)産業(産業間の市場)の3つの範囲に細分化して、企業成果に与える影響を分析した。本研究の結果、短期的な効率性を追求した意思決定よりも、長期的な戦略的な意思決定が重要ということが示唆された。
経営学
企業の研究開発と生産活動は、国全体の競争力に大きな影響を与える。グローバル化およびデジタル化により産業構造が急速に変化するなかで、それに適した研究開発および生産戦略を考察することは学術的・実務的に重要な研究といえる。本研究では、20世紀の製造業を代表するような産業(自動車産業、半導体産業、ディスプレイ産業)を分析対象としている。21世紀にも大きな変革が予想される当該産業において、本研究の成果は企業のリソース配分のあり方に関する参考資料として活用できると期待される。