研究課題/領域番号 |
19K20909
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
横山 芽衣子 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (00369159)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 通いの場 / サロン / プログラム / プログラムの組合せ / 参加歴 / ソーシャル・キャピタル |
研究実績の概要 |
本研究は,健康増進に寄与する通いの場のプログラム評価を個人レベルおよび地域レベルで検討することを目的としている.日本老年学的評価研究(JAGES)プロジェクトのフィールドとデータを用い,下記の通り進めている.1)2019年の追加調査に加えて、2020年にも追加調査を実施し、追加調査は66自治体,約38.5万人配布,約26.5万人回収、回収率68.8%となった.2)既存データの結合とデータクリーニングを実施し、パネルデータを作成した.2016年-2019年パネルデータは,23市町村,65,145名で作成できた.3)2016年と2019年の縦断データを利用し,まずは社会参加の参加歴と種々の要介護リスク(フレイル,転倒歴,口腔機能,運動機能,認知症)に関して分析した(分析中).2016-2019年のパネルデータを作成し,社会参加の参加歴およびプログラムに関する回答者として分析対象となったのは,3038名であった.要介護リスクに対する社会参加の参加歴の効果評価にあたり,先行研究より9種類の調整変数を選択した.今度,社会参加歴の長短とプログラムの利用の違いの関連を含めて検討する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
追加調査において,協力自治体より認定データなどを受領するにあたり,新型コロナなどを含めた社会情勢の影響もあり,受領が遅れた.その為,本年度の分析がやや遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
今後は下記のような推進方策を予定している.1)どのような者がどのようなプログラム,何種類のプログラムに参加しているか,2)横断研究によるプログラムの種類と要介護リスクとの関連の検討,3)縦断研究によるプログラムの種類と要介護リスクとの関連について,2013年または2016年をベースラインとし,要介護リスク(フレイル,運動機能低下,IADL)の変化を目的変数とし,現在の検討を引き続き分析し,投稿準備を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度のデータ収集において,データ受領が新型コロナを含む社会情勢を踏まえ遅れ,これに伴い研究の進捗が遅れている.その為,使用額の違いが生じた. 2021年度において論文を投稿する際に使用する予定である.
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