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2021 年度 実施状況報告書

効果的な介護予防プログラムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K20909
研究機関千葉大学

研究代表者

横山 芽衣子  千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (00369159)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード通いの場 / サロン / プログラム / プログラムの組み合わせ / ソーシャル・キャピタル
研究実績の概要

本研究は,健康増進に寄与する通いの場のプログラム評価を個人レベルおよび地域レベルで検討することを目的としている.
日本老年学的評価研究(JAGES)プロ ジェクトのフィールドとデータを用い,下記の通り進めた. 1) 2019年,2020年に実施した調査データ(25都道府県57保険者64市町村,376649票配布,192484票回収,51.1%回収率)を用い通いの場参加者がよく利用するプログラムとその組み合わせについて,全体,性別,年齢層別(前期高齢者・後期高齢者)などについて分析を実施した.通いの場参加プログラムの種類は,体操,音楽,創作活動,室内ゲーム,脳トレーニング,お茶やおしゃべり,地域の子どもとの交流の7種類とした.地域在住高齢者のうちいずれかのプログラムに参加している者は15.4%(男性11.3%,女性19.2%)であった.参加が多かったプログラムは「お茶やおしゃべり」「体操」「音楽」,参加が少ないプログラムは「子どもとの交流」であった.2) 更に,参加プログラム別(1種類,2種類)において主観的健康観,幸福感,ポジティブ感情との間に関連があるか,横断研究を実施した.全ての組み合わせにおいて通いの場非参加者と比較してポジティブ感情が有意に高いことがわかった.また音楽や子どもとの交流に参加している者は主観的健康観が高いことがわかった.しかしこれらの結果は,横断研究のため,ポジティブ感情や主観的健康観が高い者が各プログラムに参加しているのか,参加しているからポジティブ感情や主観的健康観が高いのか不明な部分が残っている.
そこで現在は,昨年度実施した横断研究の分析を進め,縦断分析を実施している.2016-2019年の2時点パネルデータを作成し,社会参加の参加歴およびプログラムに関する項目に回答した3038名を対象に,参加しているプログラムの種類と幸福感との関連を検討している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

協力自治体からの各種データ受領が新型コロナなどを含めた社会情勢の影響もあり遅れ,それに伴い分析ががやや遅れている.

今後の研究の推進方策

今後は下記の推進方策を予定している.
1) 2時点パネルデータを用いて,通いの場参加プログラムと幸福感がどのような関連を示すのか明らかにすること,2) 前述1)についてプログラムの組み合わせでも検討を行う,3)前述1)と関連し横断研究にて参加プログラムの組み合わせの参加頻度も含めた検討を行う,各分析では2013年または2016年をベースラインとし,2019年の変化を目的変数とした縦断研究を実施しているところである.
現在の分析を引き続き検討し,投稿準備を行う.

次年度使用額が生じた理由

2020年度のデータ収集において,データ受領が新型コロナを含む社会情勢を踏まえ遅れ,これに伴い研究の進捗が遅れている.その為,使用額の違いが生じた. 2022年度において論文を投稿する際に使用する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 図書 (2件)

  • [図書] PDCAサイクルに沿った介護予防の取組推進のための通いの場等の効果検証と評価の枠組み構築に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      藤原佳典
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学政策研究
  • [図書] ポストコロナ時代の「通いの場」2021

    • 著者名/発表者名
      近藤克則
    • 総ページ数
      160
    • 出版者
      日本看護協会出版会

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公開日: 2022-12-28  

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