地域の実情に応じた介護保険事業を実施するため参考になりうる事例を実証的に探索した。研究の限界はあるが、高齢化率と高齢者人口密度における地域区分より分析で過疎地(第5・6クラスター)の事例抽出ができた。地域特性はその基準が様々であることに、本研究では第1号被保険者の高齢化状況の視点から地域特性を分類した特徴がある。また、先行研究では先進事例をベースにした研究が多いが、本研究ではパネルデータから事例を抽出した実証的な研究であることが特色である。本研究で多く調査が行われた過疎地域の事例が、類似している特性を持っている介護保険者の事業運営の在り方として提案できると考えられる。
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