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2019 年度 実施状況報告書

在宅型集団プログラムを用いた高次脳機能障害者の「地域実践型モデル」開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K20934
配分区分基金
研究機関関西福祉科学大学

研究代表者

本多 伸行  関西福祉科学大学, 保健医療学部, 助教 (10824815)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードself-awareness / 高次脳機能障害 / 在宅型集団プログラム / 社会参加 / レジリエンス
研究実績の概要

本研究の目的は、1.SAの向上が社会参加に寄与するのか、2.より効率的に社会参加を可能にするために、SAに関連する要因を分析し、更なるプログラムの改変へとつなげることである。
2018年に開発された在宅型集団プログラムを用いて、地域・在宅の高次脳機能障害者を対象に、効果の判定を行った。方法は、研究対象希望者を再度チラシによるリクルートを行い、除外基準を満たし介入期間中継続参加ができない者を除いた10名を分析対象とした。効果測定は4期に分け、BaseLine期、3か月後のPre期、介入後Post期、3ヶ月後のFollow期に行った。また評価は、Mini-Mental State Examination(MMSE) 、Trail making test-Part A・Part B(TMT-A、TMT-B)、日本版BADS 遂行機能障害症候群の行動評価(BADS)、日本版 RBMT リバーミード行動記憶検査(RBMT)、レーヴン色彩マトリックス検査(RCPM)、SA評価に日本語版SRSI(SRSI)、S-Hレジリエンス検査(レジリエンス)を用いた。
結果について各期における比較では、MMSE・TMT-A・TMT-B・BADS・RBMT・RCPMに著明な変化はなかった。SRSIの問題の気づきはBaseLine期とFollow期、戦略の気づきはPre期とFollow期で有意差を認めた。レジリエンス得点の3群間比較では、レジリエンス得点が高い群と普通群のSRSIの問題の気づき得点が低い群の得点と、レジリエンス得点の普通群と低い群の戦略の気づき得点に有意な差が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度の4月から6ヶ月間の介入を行い、その結果の分析を元に論文投稿を行う予定であったが、複数の研究対象者の予期せぬ入院により再度実験実施を7月から6ヶ月間、行うこととした。その後、介入を終え、結果の集計を行った。短期間におけるグループ訓練のSAの効果、心理的ストレスの変化について学会発表を行った。また、SAと心理的ストレスの関係性について学会発表を予定している。さらに、開発された在宅型プログラムがSAに与える影響について論文投稿を行っている。

今後の研究の推進方策

今後は、開発された在宅プログラムがSAに与える影響について論文投稿を続けて行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

2019年度の4月から6ヶ月間の介入を行い、その結果の分析を元に論文投稿を行う予定であったが、複数の研究対象者の予期せぬ入院により再度実験実施を7月から6ヶ月間、行うこととした。このため、論文投稿を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高次脳機能障害者のSelf-awareness特化型グループ介入における心理的ストレスの変化2019

    • 著者名/発表者名
      本多伸行
    • 学会等名
      第43回日本高次脳機能障害学会学術総会

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公開日: 2021-01-27  

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