プログラミング活動が従来の小学校の体験的で協調的な教育スタイルと異なる問題,教科内のプログラミングが教科の学びのメカニズムに関連づいていない問題の解決策として,空間拡張現実(SAR)技術により学習者の実物体験と仮想体験を融合させた協調的なプログラミング環境の開発に取り組んだ。プログラムの実行主体が相互作用する対象を実物に採用する「対象タンジブル」の考え方を提唱し,既存の子ども向けプログラミング教材や教科のプログラミング学習の過程をその考え方で分析することによって,教科の学びにおいて促進させる実物体験と試行錯誤を整理し,プログラミング言語に求められる機能と対象タンジブル教材の事例を考案した。
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