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2018 年度 実績報告書

インプットが第二言語産出時における統語処理プロセスの自動化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18H05755
配分区分補助金
研究機関桃山学院大学

研究代表者

濱田 真由  桃山学院大学, 共通教育機構, 機構講師 (40828696)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード統語的プライミング効果 / インプット / 第二言語産出
研究実績の概要

本研究では、日本人英語学習者を対象に、特定の統語構造の音声提示を伴う絵描写課題を用いて、インプットに含まれる構造の頻度および使用語彙の多様性が、学習者の続く目標構造の産出に影響を及ぼすのかについて検証する。この実験は、日本人英語学習者をはじめとする外国語学習者の統語産出能力がどのように自動化し、脳内統語表象が宣言的知識から手続き的知識に移行していくのかについて明らかにするものである。また、第二言語の音声コミュニケーションにおける話者の統語構造の検索・引き出しの自動化を目指す研究および教育の発展に寄与するものである。
本年は、先行研究およびこれまでの自身の実験データについて再考するとともに、研究課題にかかる心理言語学的実験の刺激文の作成を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、先行研究を基に、実験刺激文の作成・実験実施・データ分析を行い(平成30年度)、実験実施で得られた結果を基に、実験刺激文内の統語構造の割合の調整等を行い、実験実施・データ分析を行う計画であった(令和元年度)。しかし、先行研究の再考などにより、実験手法および刺激文の再検討が必要となった。実験手法および刺激文の再検討に時間を要しているが、検討を行ったことにより、より信頼性の高い実験が実施できると考えるため、おおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

令和元年度は、心理言語学的実験のために作成した刺激文を用い、実験の実施・実験データの集積および分析を行う。プライム文とターゲット文で同じ語彙が繰り返されるよりも、様々な語彙を含むほうが統語規則の一般化を促進し、続く目標構造の産出を促すと言われている。そのため、インプットの構造の頻度とともに、インプットの語彙の多様性が統語的プライミング効果に及ぼす影響について検証する。
①McDonough and Kim (2009)などの先行研究に基づき、インプット内の語彙の多様性を操作する。
②日本人大学生を対象とし、データ収集を行う。
③得られた結果に基づき、総合的考察を行い、報告書にまとめる。また、これらの結果は学会および研究会で発表を行い、学術論文としても公刊する。

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公開日: 2019-12-27  

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