本研究は全国の知的障害特別支援学校の教科別の指導等の実態に関する調査を基に、問題解決能力の形成に向けた学習プログラムの作成および有効性の検証を行い、教科別の指導を通した知的障害者に対する問題解決能力の形成に向けた学習支援システムの構築を行うことを目的とした。 知的障害特別支援学校に実態調査を行った結果、「問題解決」を目標とする社会科、理科の実施率が低かった。そのため、特別支援学校教員3名とともに社会科および理科の学習プログラムを作成した。作成した学習プログラムを知的障害者延べ79名に実施したところ、支援ツールを用いて自ら課題を遂行することが可能であった。今後は学齢期で活用することが望まれる。
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