研究課題/領域番号 |
18H05767
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
牧瀬 翔麻 島根県立大学, 人間文化学部, 助教 (10824146)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 教育委員会制度 / 地方教育行政 / 広域行政 / 地方自治法 / 教育政策 |
研究実績の概要 |
本研究は、小規模自治体における教育行政の実施体制に着目し、資源を有効活用した地方教育行政制度モデルの検討を目的としている。 2018年度は、地方教育行政に関するする文献の収集、地方自治領域/地方教育行政領域における広域連携・補完に関する先行研究の整理、基礎資料の収集等を中心に行った。また、静岡県下田市の賀茂地域教育振興センターの担当指導主事を対象としたヒアリング調査を実施し、教育行政(とくに指導行政分野)の連携及び補完に至る経緯と影響・効果について聴取することができた。さらに、静岡県教育委員会義務教育課担当者から追加の資料提供を受け、現在は得られた資料・会議録等の整理及び分析を進めている。2019年度も引き続きこれらのデータの分析を行う。調査結果から得られた知見及び結論は、これまでの先行研究とおおむね重なっている。他方で、地教行法改正を踏まえた分析・検討は未だ進んでおらず、その点を踏まえた追加のデータ収集と分析を行う予定である。 2018年度の研究成果は、2019年度調査の結果とあわせて分析し、全国学会誌及び所属機関等の研究紀要へ投稿を予定している。なお、本研究課題の遂行にあたり、関連学会へ参加し、情報収集を行うとともに隣接分野研究者との情報交換等を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画どおり、資料の収集が進んでおり、事例調査を前倒しで実施することができた。調査をすすめるなかで、地方自治領域における関連研究の蓄積があることが判明し、研究計画書の段階では想定していなかった資料の収集が必要となったが、計画を大きく修正するほどではなく、おおむね順調に研究が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
静岡県賀茂地域事例の資料(会議の配布資料及び議事録、関連する行政文書)の分析を進める。また、自治体間連携・補完(機関等の共同設置・広域連合制度等)における地方自治法と地教行法の異同について整理・分析する必要があり、追加の資料収集を進める。 研究成果について論文の執筆を進め、順次関連学会・所属研究機関紀要等に投稿する。
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