研究課題/領域番号 |
18H05770
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
瀬尾 悠希子 獨協大学, 国際教養学部, 特任講師 (40820676)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 関係構築 / 継承語教育 / 日本語教育 / 教師 / 補習授業校 / 継承語学校 / 連携 / 協働 |
研究実績の概要 |
2018年度は主にインタビューによるデータ収集とデータ分析を行った。民間継承日本語学校および継承語コースを備える補習授業校の教師12名にオンライン会議システムを用いてインタビューを実施し、その文字化が完了している。データ収集と並行して分析を進め、1)教師と運営者、2)校内の教師同士、3)他校の教師同士の関係について、分析の途中経過として以下の結果を得ている。 1)教師と運営者:運営者との関係の中で教員が働きにくさを感じる要因として①運営者が短期的に入れ替わること、②運営者がビジネスの視点で動くこと、③保護者でもある運営者が自分の子どもを中心に学校を見ること、④運営者と教員に上下関係があることが特定された。一方、働きやすさを感じるのは①運営者が教員の苦労や努力をわかってくれていることと関係していた。 2)校内の教師同士:教師同士の協働的関係を促進する要因として①共に過ごす時間、②オンラインでのコミュニケーション、③校内の教員研修・教員会議が関係していた。阻害する要因は①仕事量の多さ、②同時に授業していること、③ミーティングが禁止されていること、④低賃金、⑤カリキュラムの不在、⑥保護者が教員を務めていることが特定された。 3)他校の教師同士の関係:他校の教師同士がやりとりし、つながっていく/つながらないプロセスの暫定的なモデルを作成した。 これらの途中経過については、2019年度開催予定の3つの学会に投稿し、いずれも採択を受けたため発表を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集と分析が計画通り進んでいること、これまでの分析結果の学会発表が採択され教育関係者や他の研究者との意見交換が行えることによる。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は主に以下に取り組む。 1.これまでの分析結果を踏まえたデータ収集を行い、分析を深化させ関係構築モデルを精緻化する。 2.関係構築を教師の個人史との関連から捉えることを試みる。 3.1と2の研究成果を学会・学術誌などで報告する。
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