研究課題/領域番号 |
19K20966
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補助金の研究課題番号 |
18H05774 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道教育大学 (2019-2020) 東京都市大学 (2018) |
研究代表者 |
細田 雅也 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00825490)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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キーワード | 英語教育 / 心理言語学 / 潜在的因果性 / 共参照処理 / 代名詞処理 / リーディング / 第二言語習得 / 照応解析 |
研究成果の概要 |
本研究は,英語学習者が動詞の潜在的因果性バイアス (implicit causality bias: ICバイアス) と呼ばれる性質を,共参照処理にどの程度用いているのかを解明することを目的とした。2つの実験から, (a) 学習者も共参照処理にICバイアスを用いており, (b) 学習者によるICバイアスの利用は照応解析とは独立的に働いているものの, (c) ICバイアスへの敏感さは,母語と比べ英語では限定的であることが示された。 以上の成果を,2本の学術論文としてARELE (Annual Review of English Language Education in Japan) に出版した。
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自由記述の分野 |
外国語教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語動詞の指導に向けた示唆が得られた。複数の実験から,英語学習者は,心理動詞の使役型 (e.g., Bob dissapointed Mary) を共参照処理に使用することに,困難を抱えることが示された。従来,このタイプの動詞は,be動詞 + 過去分詞形で導入されることが多かったが (e.g., Mary was dissapointed by Bob),それだけでなく,使役型でのインプットを多く与え,学習者の語彙表象を精緻化させることが重要である。さらに,この動詞を共参照処理に活用する能力を伸ばすために,動詞の意味からストーリーの続きを考えさせるような発展的タスクが効果的であると考えられる。
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