今回の調査からやらせではない生活の環境が協働志向性を高め、その行為を呼び起こす様子が観察された。そこから導き出される保育の在りかたと専門性は、民主主義的な価値観の定着と、それに基づく保育の展開である。 保育者の持つ価値観は日々の保育に反映されるが、それは個人の自由と尊重、誰もが平等であること、弱者や傷つきやすい者との連帯といった姿勢である。このような民主主義的な価値観は、全ての保育所が依拠する保育所保育指針にも反映されている。 これからに求められる保育の質の向上の為には保育所保育指針を見直し、その民主主義的な価値観に準拠した生活を基盤とした保育を作っていくことが求められる。
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