近年,知識基盤社会の進展に伴い,断片化された知識や技能ではなく,汎用的な資質・能力の育成が世界的な潮流となっており,我が国の新学習指導要領においても問題解決の能力の育成がより一層求められるようになった。そこで本研究では,世界的な教育改革の動向を踏まえた新学習指導要領で求められる資質・能力を育成するために,理科教科書に掲載されている全ての観察・実験等に焦点を当て,小学校理科で目指す資質・能力や見方・考え方を育成するための指導法を開発し,小学校理科授業の改善・充実を図っていくための授業モデルを提言した。加えて,小学生を対象とした研究から得られた成果については中学生にも拡張して一般化を図った。
|