本研究は協働学習について学ぶことに対する教師の認識として、学習ニーズや不安に着目して検討した。調査方法は、インターネットにおける質問紙調査(協力者800名)と、インタビュー調査(協力者2名)であった。分析の結果、中学校教員よりも小学校教員の方が学習ニーズが高いこと、小学校教員よりも中学校教員の方が協働学習に不安を感じていること、協働学習において特に「評価」に不安を感じていることが示された。また、インタビュー調査から、協働学習について同僚間で認識を共有できる土壌や、協働学習に関するローカルな理論を構築するための外部講師の関わり方の重要性が示唆された。
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