ウェアラブルセンサによる親子相互作用の計測に関して、日常生活中の親子の音声及び心拍、活動量データを得ることができた。データの量としては十分とは言えないが、得られたデータからは、親子双方の心拍には、活動量だけでなく二者間の発話量が影響を与えることが示唆された。心拍は、情動の変化だけでなく、注意や学習と関連があることが分かっている。したがって、二者間の発話中の心拍から乳児の言語などの学習について予測できる可能性がある。本研究においてこれらの仮説を実証するには至らなかったが、今後さらに研究を進めることで、心拍と乳児の様々な学習との関連についても明らかにしたい。
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