【具体的内容】本研究では男性不妊当事者が現状として、どのような心理的支援を必要とし、具体的に得ている心理的支援の実態を明らかにすることであり、対象者は男性不妊当事者の心理的負荷を考慮し男性不妊専門外来に勤務をする看護職者を対象とした。平成30年度は男性不妊当事者の心理とその支援の実態が明らかになるよう、スーパーバイズを受けながらインタビューガイドを作成し倫理審査において本研究の倫理的配慮も十分に検討し承認を得た。より広く看護職者から実態をお聞き出来るように男性不妊当事者が訪れる男性不妊専門外来をもつ病院ではなく男性不妊外来をもつ病院へと対象施設を拡大し、研究対象者を募っている状況である。 【意義】男性不妊当事者の心理に関する国内外の研究を概観すると、男性不妊当事者がどのような心理状態で、心理的支援を得ているかの実態を把握している研究は未だ少ない。よって、日々男性不妊専門外来で当事者に接する看護職者の視点からその実態を明らかにし、その結果から求められる支援について示唆が得られることに本研究の意義はあると言える。 【重要性】意義にも記載したように、国内外の研究を概観すると男性不妊当事者の心理についての実態を把握している研究は未だ少ない。男性不妊専門外来の数は全国的にも少なく、昨今の不妊治療を必要とする夫婦の増加と、比例する男性不妊外来受診者への看護を考える上では本研究は重要であると考えられる。
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