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2019 年度 実績報告書

イシサンゴの有機無機プロセスを統合する骨格形成様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K21052
配分区分基金
研究機関琉球大学

研究代表者

千徳 明日香  琉球大学, 理学部, 助教 (00722802)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
キーワード無藻性イシサンゴ / 骨格形成様式 / 生物多様性 / 無性生殖 / 時計遺伝子
研究実績の概要

サンゴ骨格中に記録された成長線及び同位体・微量元素変動や,それらの周期性は古環境復元の重要な指標となっている.しかし,環境情報が如何に骨格中に保存されるのかといった,ナノ~ミクロレベルでの骨格形成の詳細はいまだ明らかになっていない.
今年度はサンゴの生体と骨格を用いた学際的研究により詳細な「骨格形成様式」の解明を進めるため,遺伝子解析(時計遺伝子の確認)と無性生殖における骨格形成様式の解明に力点を置いた.
無藻性単体イシサンゴの軟体部の膨張・収縮を様々に組合せた明暗の外的光条件への呼応をモニタリングし,χ2乗ピリオドグラム法によって周期性を解析した結果,当該サンゴは,明確に光に応答していることが判明した.全暗条件下でも周期性を示すことから,時計遺伝子の存在が示唆される.リアルタイムPCR装置を用い,遺伝子解析を行った結果,複数の時計遺伝子(cycle,cryptochrome)の存在を確認した.確認された時計遺伝子を用い「各遺伝子の発現パターン」の解析を進めている.
無性生殖における骨格形成様式に関しては,深海性単体サンゴ骨格の実体顕微鏡,偏光顕微鏡,SEM, EDXなどを用いて詳細に観察した.その結果,骨格表面にはマンガンなどの鉱物が被覆が認められ,これらを用いた骨格形成の成長速度の解析を目指している.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 宮古島及び石垣島周辺海域からGK18-1航海で採取されたコケムシ類2019

    • 著者名/発表者名
      兼子 尚知,板木 拓也,片山 肇,味岡 拓,徳田 悠希,千徳 明日香
    • 雑誌名

      地質調査総合センター速報

      巻: 77 ページ: 126-128

  • [雑誌論文] 宮古島・石垣島周辺海域からGK18-1航海により採集されたサンゴ類2019

    • 著者名/発表者名
      徳田悠希,千徳明日香,同前万由子,板木拓也,片山肇,味岡 拓,杉崎彩子,鈴木淳
    • 雑誌名

      地質調査総合センター速報

      巻: 77 ページ: 129-131

  • [学会発表] Holocene distribution of azooxanthellate scleractinian corals off San’in district, Japan Sea.2019

    • 著者名/発表者名
      Dozen,M.,Y. Tokuda,Y. Ezaki,A. Sentoku,A. Suzuki,K. Ikehara,H. Katayama,T. Itaki
    • 学会等名
      13th International Symposium on Fossil Cnidaria and Porifera 2019
    • 国際学会
  • [学会発表] 深海性イシサンゴDesmophyllum dianthusの無性生殖様式と微細構造観察2019

    • 著者名/発表者名
      千徳明日香,徳田悠希
    • 学会等名
      日本動物学会第90回大会
  • [学会発表] サンゴ科群体サンゴの群体形成過程のシミュレーション2019

    • 著者名/発表者名
      大野 理恵,千徳 明日香,升本 眞二,江﨑 洋一
    • 学会等名
      日本サンゴ礁学会 第22回大会

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公開日: 2021-01-27  

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