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2020 年度 研究成果報告書

小惑星近傍での強摂動環境における探査機軌道設計

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21075
補助金の研究課題番号 18H05901 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0301:材料力学、生産工学、設計工学、流体工学、熱工学、機械力学、ロボティクス、航空宇宙工学、船舶海洋工学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

菊地 翔太  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 宇宙航空プロジェクト研究員 (90830068)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2021-03-31
キーワード探査機 / 軌道設計 / 小惑星 / 摂動 / 太陽光圧 / 重力場
研究成果の概要

小惑星の重力は微小で重力場が歪であるため,小惑星近傍では物体の軌道運動は強く乱される.本課題では,小惑星近傍での探査機軌道設計手法について研究した.まず,強い外乱下でも安定な小惑星周回軌道として,1周に1回少量の速度変化を与えることで,人工的に周期性を持たせる逆行涙滴軌道を考案し,その軌道力学的性質を明らかにした.さらに理論を発展させ,探査機運動を解析的に記述することで,燃料を使わずに長期間安定となる凍結軌道の条件を導出した.加えて,反復的数値計算と重力場モデルとを応用して,はやぶさ2の高精度着陸軌道を設計した.この着陸軌道を用いて,はやぶさ2は2019年に2回のリュウグウに着陸に成功した.

自由記述の分野

軌道力学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果を応用すると,より高度かつ確実に小惑星探査を行うことが可能となる.小惑星は太陽系形成当初の姿をよく保っていると考えられており,本研究による小惑星探査技術の高度化は,太陽系や生命の起源解明につながり得る成果である.実際に,はやぶさ2では本研究で設計された着陸軌道を用いて,小惑星リュウグウへの2度のタッチダウンに成功しており,小惑星サンプル採取の成功に貢献した.また,惑星科学上の学術的意義のみならず,将来の鉱物資源の獲得や,地球への隕石衝突回避につながり得る点で,本研究の成果は社会的にも大きな意義を持つ.

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公開日: 2022-01-27  

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