カスケード制御系に基づき,脳波計に基づく「感性メータ」の出力値をフィードバックすることで,感性値が向上するように,油圧ショベルシミュレータのバケット速度を制御できることを確認した。このとき,実際の脳波計を装着し,21名の被験者に対して実験を行うことで,提案法の有効性を検証した。 また,油圧ショベルのような操作系に着目し,カスケード制御系から,慣性モーメントに基づく感性フィードバック制御法に拡張し,理論構築を行った。この制御法により,感性という曖昧な信号値を,慣性モーメントという物理的に明確なパラメータに関連させることが可能となる。この有効性については,数値シミュレーションにより検証した。
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