本研究課題では、工場作業者にとって安全性の高い人-ロボット協調生産システムを実現するための産業用ロボットの力覚制御法について検討を行った。提案法を用いることで、一般的な産業用ロボットのように関節軸の弾性が無視できない場合でも、接触対象の弾性と関節軸の弾性の間で生じる共振現象を抑制することが可能となる。これにより、ロボットアームと接触対象の接触安定性が改善され、接触対象に依らず安定に動作することが可能な人-ロボット協調生産システムを実現することが可能となる。このことから、本研究課題で得られた成果を応用することにより、人-ロボット協調生産システムの適用範囲の拡大が期待できる。
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