2021年1月から緊急事態宣言が発令され、2022年4月(2022年度)以降も首都圏を中心にまんえん防止措置が長期的に出されていたため、結果として2020年度より延期していた調査の実施は2022年度内でも履行が不可能な状態となった。そのため、調査についてはリモートにて現地研究者に依頼するかたちとした(おもに史料撮影)。また研究計画を再調整し、成果の論文化を中心に行った。その成果は以下の通りである。1) 旧幕府引継書(国立国会図書館所蔵)に残される「書上帳」の読解作業をすすめ、その成果を『日本建築学会計画系論文集』に「江戸城堀の維持管理と存続形態」として発表した。2) 旧幕府引継書(国立国会図書館所蔵)に残される「市中取締類集」の読解、分析作業をすすめ、『建築史学』に論文投稿を行っ た(すでに審査を終え、採用決定済み)。
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