近年,台風や竜巻等の強風による建物被害が多く見られる。強風による住宅被害は特に強い風圧の作用する屋根部に多く,「屋根葺き材の飛散」や「屋根-壁接合部の破壊」が多く生じる。本研究においては,「金属板で葺かれる屋根」を対象として,より実現象に即した風荷重を載荷する実験を行い,金属屋根が「どれくらいの風速」で「どのように壊れるか」を明らかにして,その危険性を分かりやすく伝えることを目的としている。 研究の結果として,「金属屋根の葺き方」や「風荷重の与え方」の違いにより,壊れ方や破壊風圧が大きく異なることが分かり,今後の課題として経年劣化,施工状態等の実況に応じた耐力評価の必要性があることが分かった。
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