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2019 年度 実績報告書

大腿骨頭形成による大腿骨頭壊死への新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K21114
配分区分基金
研究機関名古屋大学

研究代表者

大澤 郁介  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40822812)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
キーワード大腿骨頭壊死 / マウスモデル
研究実績の概要

医療用セメント及びバルーンを使用した治療としてballoon kyphoplastyがあり、この技術を大腿骨頭壊死に応用する大腿骨頭形成(Balloon femoral head plasty: BFP)が簡便かつ低侵襲で除痛及び変形した骨頭の形状を修復できる新規治療法となりうる可能性を考えた。BKPをヒト大腿骨頭に応用することに関しては2つの大きな問題点が挙げられた。一つは骨頭圧潰後に長期経過した骨頭ではBalloonでは力学的に圧潰部を整復するのは困難であった。もう一点としては容易にBalloonに穴が空いて破損するため、Balloon事態の素材を大きく改善する必要があった。その他にも早期圧潰に対してBFPを行っても、軟骨下にセメントが流入して圧潰部を持ち上げるため、セメントの骨折部からの流出などの問題点が認められた。上記理由により、BFPの実験が困難であったため、大腿骨壊死モデルマウスへの研究に移行した。
過去の研究によりFGFR3の恒常的活性化(軟骨無形成症)により骨新性能が亢進していることを研究代表者らは証明した。この点に着目し、FGFR3の恒常的活性化が大腿骨頭壊死部の骨再生に応用可能と考えた。大腿骨壊死モデルマウスとしては膝関節の栄養血管を焼却して作成する大腿骨顆部壊死モデルとした。軟骨無形性症モデルマウスと同腹同性の野生型マウスにおいて画像および組織学的評価及びマイクロCT評価を行い、大腿骨顆部内の壊死骨及び新生骨を定量化を行った。結果として軟骨無形成症マウスでは壊死部の圧潰が少ない傾向を認め、Tunel染色においても壊死部の再生が早い傾向を認めた。手術施行数がまだ少ないため、更なる画像評価及び組織学的評価を追加していきたい。

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公開日: 2021-01-27  

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