本研究の最終目的は、末梢動脈疾患等により虚血状態にある生体体表面の定量的酸素分圧評価が可能なオーバーハウザー効果MRI(OMRI)法を新規に構築することであった。そのため、まずマウスを測定対象として想定し、測定対象の全域の酸素分圧可視化が可能なOMRI用共振器の開発を行った。 具体的にはOMRI法においてはじめてアレイコイルを作製し、従来よりも広範囲・高感度でのOMRI可視化を可能にした。また生体適用も可能であることも実証し、今後のOMRI計測の汎用性を高めることができた。以上の結果から、生体体表面でのin vivo酸素分圧測定への応用の可能性を示すことができた。
|