本研究において、電界撹拌技術を生きた状態のヒト培養細胞への物質取り込み時に適応したところ、拡散による取り込みに比べ、2倍程度の効率で物質の取り込みが行われることが観察された。ヒト培養細胞において、非接触でかつ化学物質を用いず、さらに細胞にダメージをほとんど与えない物質導入系は画期的なものである。 本研究により確立された手法による取り込み効率向上という結果は、たとえば、ガン細胞への効率的な抗がん剤などの物質導入手法であったり、不妊治療時の卵子への精子遺伝子の導入など、広義の応用を可能とするものである。
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