ruthmzcinにおける2つのビルディングブロックの効率的な合成を達成しました。本処方は、高度に位置選択的なベンゾシクロブテノールの形成、続くシクロブテンの開環を含みます。これにより、クライゼン前駆体の合成が最適化され、わずか12ステップでの合成を可能にしました。 脱芳香族クライゼン転位は、重水素標識モデル化合物の使用によりメカニズムを決定しました。すなわち、3,3-シグマトロピックシフトを介した古典的なクライゼン転位を経由する反応経路を強く示唆しました。また、本基質にてクライゼン転位の反応条件を最適化し、完全な位置選択制を備えたruthmycinの中間体の構築を可能にしました。
|