カキ果実の着色は、市場価値に影響を与える重要な要因であり、着色の主要因であるカロテノイドの蓄積に影響する重要な環境要因として気温の影響が研究されてきた。一方、光もまたカキの着色において重要な役割を果たすことが知られているものの、着色を促進している光の波長や光による着色促進のメカニズムは知られていなかった。本研究成果により、赤色光がカキの着色とカロテノイド蓄積に重要な役割を果たしていることが明らかになった。この成果は、LEDなどの省エネ光源を利用したカキの着色促進やカロテノイド含量の増加による食品機能性の向上に展開できると考えられる。
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