研究課題/領域番号 |
19K21176
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補助金の研究課題番号 |
18H06043 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
Danev Radostin 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50415931)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | cryo-electron microscopy / molecular structure |
研究成果の概要 |
低温電子顕微鏡法は、タンパク質の三次元構造を高解像度で決定できる強力な手法です。 この手法はサンプルから何千もの画像を取得する必要があります。以前は、高品質の結果を得るために数日間のデータ収集が必要でした。 毎月数人の研究者しか高価な電子顕微鏡を使用できなかったため、あまり効率的ではありませんでした。 本プロジェクトでは、画像取得速度を5倍以上向上させる手法を開発し、実用化しました。 以前は、1日に約1000枚の画像しか収集できませんでした。現在では、平均して毎日約5500枚の画像を収集しています。 これにより実験の効率が大幅に向上し、より多くの研究者が顕微鏡を使用できるようになりました。
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自由記述の分野 |
構造生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低温電子顕微鏡における画像取得の大幅な速度改善により、タンパク質の構造研究の加速が期待されます。 生体分子の機能を理解するには、構造を知ることが不可欠です。したがって、 今回の研究の成果である新しい方法は、生物の基本的なメカニズムに関する知見が得られると期待されます。 さらに、分子の生物学的役割と機能についての深い知識は、さまざまな病気の原因と影響を理解するのに役立ちます。 高解像度の構造情報は、慢性および感染症の治療薬の開発に不可欠です。この研究は、私たちの基本的な生物学的知識を拡げ、新しい病気の治療法の開発を支援することにより、社会の幸福と生活の質の向上に貢献します。
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