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2019 年度 実績報告書

RNAサイレンシング制御因子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K21182
配分区分基金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

三好 啓太  国立遺伝学研究所, 遺伝メカニズム研究系, 助教 (20423395)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
キーワードRNAサイレンシング
研究実績の概要

RNAサイレンシングとは、小分子RNAによって誘導される塩基配列特異的な遺伝子発現抑制機構の総称であり、生物種間で高度に保存され、細胞内プロセスにおいて非常に重要な役割を担っている。ショウジョウバエにおいては、RNAサイレンシング機構の基本経路は明らかにされている。これまでに、申請者はショウジョウバエRNAサイレンシング活性中心体RISCに相互作用する新規因子群を多数同定した。その中の一つとして、miRNAによる遺伝子発現抑制機構の活性中心因子Ago1およびGW182の相互作用タンパク質として、Tdrd3を同定した。
Tdrd3の分子機能解析のため、マウスを用いて抗Tdrd3抗体の作製を行った。得られた抗体はS2培養細胞抽出液を用いたウエスタンブロッティングにて、内在性Tdrd3を特異的に検出することができた。現在、本抗体を用いたTdrd3複合体の精製、既知の因子と相互作用、細胞内局在性などの解析を進めている。また、S2培養細胞抽出液から得た抗Ago1抗体による免疫沈降物に、Tdrd3が含まれることを本抗体を用いて確認することができた。一方で、CRISPR/Cas9システムを用いて、Tdrd3ノックアウト(Tdrd3 KO)ショウジョウバエの作製に成功した。これを用い、Tdrd3 KOショウジョウバエの表現型の解析やmiRNA標的レポーター遺伝子をもつハエと掛け合わせることによるTdrd3の機能解析を進めている。
本研究により得た抗体や変異体を用いた詳細な解析により、miRNAを介したRNAサイレンシングにおけるTdrd3の分子機能の解明を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] レトロトランスポゾンの発現抑制機構におけるクロマチン制御因子の働き2020

    • 著者名/発表者名
      三好 啓太
    • 学会等名
      熊本大学 発生医学研究所セミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] レトロトランスポゾン抑制におけるクロマチン制御因子の機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      三好 啓太、猪谷 紗来、齋藤 都暁
    • 学会等名
      第42回 日本分子生物学会年会

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公開日: 2021-01-27  

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