研究課題/領域番号 |
19K21200
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補助金の研究課題番号 |
18H06077 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0703:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
今田 弓女 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 助教 (80818948)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 生物間相互作用 / 陸上植物 / 生物多様性 / コケ / 昆虫 / 寄生 |
研究成果の概要 |
コケ類と節足動物の相互作用の変遷を理解するため、現生・化石のコケ類を対象に調査した。(1)現生のコケ類から、コケを食べる多様な機能摂食群の昆虫が得られた。これらの季節消長についても把握できた。一部の外部食者および潜葉者は、特徴的な食痕から昆虫の科を推定できた。(2)デボン紀、白亜紀前期、中新世のコケ化石から多数の食痕とみられる痕跡を発見した。現生の植食者による食痕の類型化を推し進め、これらの解釈に役立てる。(3)コケ食昆虫の捕食寄生者の多様性の一端を解明した。採択期間の研究は、上記の成果にとどまらず、コケ類の食物網についての未知の課題点を浮き彫りにし、その解決策を見出すための布石となった。
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自由記述の分野 |
進化生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「4億年以上の長い歴史のなかで植物はいかに他生物と関わってきたか」を明らかにするには、現生生物学と古生物学の視点が必要である。本課題は、その両方に取り組んだ数少ない研究として学術的に意義深い。また、日本で身近に親しまれてきたコケが、多くの新種の昆虫(コケ食昆虫やその捕食寄生者)と互いに関わり合っているという発見は、日本が未知の生物多様性の恩恵を受けているという認識を深める点で社会的意義がある。
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