北海道大学病院精神科に通院もしくは入院中の双極性障害および大うつ病性障害患者を対象として、MRIを撮像した。最終的に双極性障害7名、大うつ病性障害12名のリクルートが終了し、症例数が予定より少ないため、暫定的な解析になるが双極性障害患者の前頭部の一部で、MRIの指標が優位に低下している可能性が認められた。 また、同時期に当院第二内科との共同研究で、安静時機能MRIを用いてリウマチ脊椎炎患者と健常者とを比較し、fronto-orbital cortexとtemporal poleで異常な機能的結合を呈していることを検出し、その異常な機能的結合部位が治療効果と有意に相関したことを見出した。
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