研究課題/領域番号 |
19K21206
|
補助金の研究課題番号 |
18H06083 (2018)
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
北園 智弘 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (40826517)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
キーワード | 睡眠 / 覚醒 / シグナル伝達経路 / キナーゼ / スクリーニング / パスウェイ解析 / リン酸化 |
研究成果の概要 |
研究代表者の所属研究室の先行研究により、眠気を制御するセリンスレオニンキナーゼSIK3をキーとする細胞内シグナル伝達経路の存在が示唆された。このシグナル伝達経路の実体を明らかにするため、SIK3の基質を探索した。KIOSSと呼ばれるin vitro基質スクリーニングを行った結果、38のタンパク質の56か所のリン酸化部位がSIK3のリン酸化部位の候補として新規に同定された。さらに、今回のスクリーニングで同定された候補タンパク質について、パスウェイ解析を行い、SIK3の下流で機能している可能性が高いシグナル伝達経路を特定した。
|
自由記述の分野 |
神経科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠は、記憶形成、感情調節、代謝、発達、老化といった様々な生命機構と関連している。本研究で新規に同定した新規分子の知見をもとに、睡眠覚醒を制御する細胞内分子機構を明らかにすることで、生命科学における幅広い分野の研究の発展に寄与することが期待される。また、不眠は鬱病などの気分障害やメタボリック症候群などの様々な疾患のリスクを高めることも知られている。本研究で得られた知見をもとに、睡眠障害の治療薬開発の標的分子を明らかすることは、睡眠障害と関連する疾患の治療の進歩におおいに貢献できる。
|