研究課題/領域番号 |
19K21210
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補助金の研究課題番号 |
18H06087 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宇佐美 清英 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (20829204)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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キーワード | brain waves / oscillation / 意識 / 睡眠 / electrocorticography / high-gamma activity / ネットワーク解析 / effective connectivity |
研究成果の概要 |
硬膜下電極を留置した患者に協力を得て,皮質単発電気刺激(SPES)を睡眠中に行い,刺激で誘発される皮質脳波信号を記録した.神経活動の指標となる高周波帯域活動の電極間の伝播をEvent-Related causality(ERC)を用いて解析し,睡眠による脳葉依存性のヒト大脳皮質の有向ネットワークの生理的変容(①深睡眠時は前頭葉から頭頂葉へ情報伝播する,②REM睡眠時の伝播様式の特殊性がある)を明らかにした.本研究に使用した解析プログラムを視覚呼称課題時の神経活動伝播様式の解析にも応用した.
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自由記述の分野 |
神経生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内有向ネットワークの生理的変容の一端を明らかにし,睡眠がヒト脳にもたらす影響の科学的解明に貢献した.さらに,本研究は,てんかんなどの病態脳のネットワーク変容を理解するうえでの基礎的データになると考えられた.また社会的意義としては,本研究をもとにシンポジウム講演,教育講演,総説の執筆を行い,幅広い領域へ睡眠を含む脳内ネットワークへの興味を喚起することに貢献できた.
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