当初の予定と異なり、現時点で目標被験者数の半分しか達成できていない。研究者と被験者のいずれもが、実薬と偽薬のどちらを内服しているかわからない二重盲検法による薬剤介入を伴うため、完遂できていない現時点では、統計学的解析はできないため仮説の検証もできていない。 ただ、完遂した被験者の一部で、仮説通りドパミンD2受容体の密度が上昇したことを示唆する結果が得られており、薬剤介入によるドパミンD2受容体の変化を人で証明する初めてのデータである可能性がある。今後ドパミンD2受容体による神経伝達の低下がわかっている精神・神経疾患の治療に新たな選択肢を生み出すことに寄与できるかもしれない。
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