• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

ミクログリアによる神経炎症に着目したアルツハイマー病の分子病態解明とその制御

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K21221
補助金の研究課題番号 18H06101 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

祖父江 顕  名古屋大学, 環境医学研究所, 特任助教 (80823343)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワードアルツハイマー病 / グリア細胞 / 神経炎症
研究成果の概要

本研究では、候補遺伝子アプローチにより炎症調節因子として知られているSOCSファミリー遺伝子に着目し研究をした。炎症性ミクログリアにSOCSの阻害剤Xを添加し、炎症性サイトカインの放出抑制を確認した。さらに、ADモデルマウスにXを連続投与することで脳内炎症、Aβ蓄積および認知機能の改善を明らかにした。また、次世代シークエンスによりAD患者脳とADモデルマウスから抽出したミクログリアからカンナビノイド受容体2型(CB2)など炎症関連遺伝子を抽出した。このことからグリア細胞におけるSOCSファミリー遺伝子やCB2はADの治療標的となりうることが示唆された。

自由記述の分野

病態神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

前臨床試験として用いられてきた従来のADモデルマウスと実際のAD患者における分子病態の乖離などが原因でAD治療候補薬のほとんどが開発中止や第III相試験で有効性を示せていないのが現状であった。本研究はミクログリアにおける神経炎症やAβのクリアランスに着目しており候補因子についてはAD患者脳から抽出済みである。更に、問題となっているヒト-モデル動物間のギャップについては 次世代ADモデルを用いて限りなく臨床に近い実験を実施することが可能である。従って、本研究は、他に類のない独自性の高い課題であり、AD の根治療法薬開発に繋がる十分な実現性をもった研究である。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi