海洋由来真菌Aspergillus niger 15F41-1-3株とミコール酸含有細菌Mycobacterium smegmatisの共培養により、各微生物の単培養では見られない色素産生や共培養選択的ながん細胞増殖阻害活性が確認された。この共培養抽出物を分画した結果、共培養条件選択的に産生される活性化合物としてmalformin Cを単離し、その他に共培養条件選択的に産生する3種の既知化合物を得た。さらに、本真菌株の色素や二次代謝産物産生には、生細菌と真菌の直接的な接触が重要であることが示唆された。
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