リツキシマブによる特徴的な急性期毒性であるインフュージョンリアクション (IRR) の発現頻度を大阪大学医学部附属病院血液腫瘍内科において調査した結果、初回投与におけるIRRの発現頻度は47.0%であり、そのうち64.2%の症例がリツキシマブの投与中断や発現したIRRの症状に対する投薬を必要とした。これらのIRR発現に関連する因子を探索した結果、患者情報である性別および臨床検査値であるリンパ球数がIRRの発現と有意に関連していた。また、統計的有意差は認められなかったものの、腫瘍の病型によりIRRの発現頻度が異なる傾向が認められた。
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