研究課題
研究活動スタート支援
本研究は多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)治療薬として開発を目指す2-カルバ環状ホスファチジン酸(2ccPA)の薬理作用メカニズム解析を行った。2ccPAは神経炎症関連遺伝子群の発現抑制、抗炎症性脂質の発現量増加による神経保護作用を有し、脱髄抑制効果を持つことが明らかとなった。
神経薬理学
申請者が目指している2ccPAによるMS治療薬開発は、我が国の難病であるMSに苦しむ多くの患者のQOLの向上に資するものである。2ccPAはすでに、変形性関節症治療薬として米国FDA安全性試験をクリアし、化学合成法が確立されており、薬剤として十分な供給が可能である。また知的財産権の取得にも配慮しており、今後に向けて高い将来性を持つと考えている。