多数のRTKを含む細胞膜受容体がエンドサイトーシス後に細胞内小胞を起点として情報伝達を惹起しているという「シグナリングエンドソーム(SE)」仮説が唱えられている。本研究ではSEの包括的理解をを目的とした。 本研究の期間である1年半の成果として、磁性ナノ粒子を用いたSE単離法の更なる改良・最適化、血小板由来増殖因子PDGF刺激に起因するSEに多数の情報伝達タンパク質・代謝関連タンパク質が存在することの解明、タンパク質のサルフェン化ならびにパーチオサルフェン化検出のための実験手法の開発があげられる。 以上とその関連成果を国内外での学会並びに学術誌にて発表した。
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